古い友人との典型的な話題といえば、昔話です。しかし経営者は昔話に興味がありません。現在と未来しか見えていないので、過去の話をしても、なつかしいとは感じても、直接的なメリットは何もないということでしょう。もちろん、過去の栄光にすがっても、同じくメリットはない。
時折旧交を温めることは悪いことではありません。しかし頻繁につるんでいると、同じ昔話の繰り返し、何ら生産性がない時間となります。
愚痴を聞いてくれる友人は貴重だ、という意見があります。こうした人は、自ら感情のコントロールができず、自分で自分のガス抜きができない人、あるいは1人で問題解決ができない人です。
そうした人は逆境やストレスに弱く、自分で自尊心を維持できません。だからこそ、他人に愚痴を聞いてもらい、「わかるよ」と共感してもらい、自分は間違っていないと後押ししてもらい、「おまえなら大丈夫だよ」と慰めてもらい、安心感を得る必要があるのです。
しかし、結果を出す人は、愚痴を聞いてもらう必要がありません。なぜなら、自分の思い通りにならないことがあっても、愚痴を言うより「ではどうすればいいか」と次の策を考え実行することのほうが、優先順位が高いからです。
「孤独」や「孤立」は目的達成の原動力になる
「経営者は孤独」と言われる理由の1つは、彼らがたいてい1人で考え1人で決断するからです。その強さが、すべてを自己責任として引き受け、周囲がどうあろうと自分の目的を達成しようとする原動力となります。
会社が成功している社長ほど、1人で考える時間を確保します。急成長する若い会社でひずみが発生しやすいのは、多忙すぎて社長が1人で考え抜く時間が確保できなくなるからではないでしょうか。
反対に、1人で行動できない人や、いつも誰かと一緒でないと寂しいという人は、他人に合わせる志向が強いため、他人と違うことを避け、結果的に突き抜けた成果が出せなくなります。
私が大学生と交流して感じるのも、1人で孤立しているように見える人のほうが考え方がしっかりしていて、友達が多く人付き合いが良い人のほうが、どことなく思考が浅いということです。


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