その後も、1973年には石油危機による物価急騰の中で価格の据え置きを宣言。1974年には容器を再利用する「詰め替え化粧品」を発売した。
また1978年には「全成分・分量」「製造年月」を商品本体に表示する取り組みを開始。成分情報の公開は1968年から行っており、消費者への情報開示をいち早く手掛けてきた。
現在では化粧品の全成分表示が広く定着しているが、当時はそうではなかった。
「化粧品の成分情報を公開することが一般的ではなかった時代から情報開示に取り組んできたことは、ちふれの大きな特徴の一つです」と、広報部 広報課 課長の岩下大さんは話す。
長年支持されてきた背景には、単に「安い」というだけではない、透明性や企業姿勢がある。適正な価格で商品を提供し、消費者に必要な情報を開示する。こうした考え方は、現在もブランドの根幹にある。
「ちふれ=50代、60代」から、次の世代へ
では、なぜ今、ちふれは若年層との接点を広げようとしているのか。
ちふれは、もともと幅広い世代を対象とするブランドだ。しかし実際の購入者を見ると50代、60代が多い。そこで課題となったのが、次の世代にもブランドを知ってもらい、将来にわたって支持される基盤をつくることだ。
従来の中心顧客である50代、60代に加え、30代やZ世代など、これまで接点が十分でなかった層にもブランドを広げていく。
ただし、若者向けブランドへと大きく方向転換するわけではない。レギュラー商品については、これまで通り幅広い世代に使ってもらう。一方、若年層に向けては期間限定商品など、新しい取り組みを進めていく。
従来の顧客を大切にしながら、新しい顧客との接点を増やす。その両立を目指している。


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