そして、発疹が現れたらすぐに病院へ。この迅速な対応が、のちのち大きな意味をもたらします。
帯状疱疹は、胸や背中などの体幹に多くみられますが、顔、首、腕、脚など、神経のあるさまざまな場所に発症します。陰部に発疹や水疱がある場合も、帯状疱疹の可能性がありますが、単純ヘルペスなど別の病気との区別が必要なため、皮膚科をはじめ、症状に応じて婦人科や泌尿器科を受診してください。
診てもらうのが大きな総合病院である必要はありません。お住まいの町やお勤め先の近くに皮膚科のクリニックがあれば、そして休診日でなければ、すぐに身支度を整えて向かいましょう。近くに皮膚科がなければ内科でも構いません。内科でも、帯状疱疹の診察と暫定的な治療は可能です。とにかく一刻も早く、医療機関を目指してください。
目の前には、仕事だけでなく、お子さんやお孫さんの学校・幼稚園・保育園の送迎、親の介護関連、習い事や友人・知人との約束など、さまざまな予定があると思います。それでも、可能な限りキャンセルしたり、別の誰か(場合によっては業者さん)に代わりをお願いしたりするなどして、あなた自身が病院に行くことを優先してください。
「自分は痛みに強いから、もう少し我慢できる」
「ただの虫刺されだったら、病院に行って恥ずかしい」
「帯状疱疹ではなかったら、時間を無駄にしてしまう」
そう考えて、受診をためらう人もなかにはいるでしょう。しかし、症状が軽いうちに医療機関を受診することは、決して恥ずかしいことではありません。「この程度の症状で来るなんて」と医師が怒ることもありません。
診察の結果、帯状疱疹ではなかったとしても、それは無駄足ではなく、「大きな問題がなくてよかった」と安心するための受診だったと考えてください。反対に、自分で帯状疱疹ではないと判断して様子を見続けると、治療の開始が遅れてしまう可能性があります。
帯状疱疹は、早めに気づき、早めに受診することが大切な病気です。少しでも気になる痛みや発疹があるときは、「念のため診てもらおう」という気持ちで、早めに医療機関へ相談しましょう。
治療をせずに放置すると重い合併症を引き起こすことも
冒頭から、「帯状疱疹が疑われたら、できるだけ早く病院へ」と繰り返しお伝えしているのには、はっきりとした理由があります。帯状疱疹を治療せず、そのまま様子を見続けると、次のような状態に陥りやすくなるからです。


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