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コロナ・インフル・帯状疱疹で脳が縮む!? 身近なウイルスがアルツハイマーを引き起こす恐怖のメカニズム

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体調不良の男性
新型コロナに感染すると、アルツハイマー病のリスクが2倍に跳ね上がる(写真:しげぱぱ/PIXTA)
  • 下畑 享良 医学博士/岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野教授

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「ただの風邪だろ」「喉が痛いだけだから大丈夫」そんな軽い油断が、数年後のあなたの脳をむしばむかもしれません。近年、脳神経外科や医学界を揺るがしているのが「感染症と認知症の恐ろしい関係」です。なんと、新型コロナに感染するとアルツハイマー病のリスクが2倍に跳ね上がり、帯状疱疹やインフルエンザまでもが脳に重大なダメージを与えることが最新研究で明らかになりました。
身近なウイルスがなぜ認知症を引き起こすのか? そして、今すぐできる対策とは? 第1話では、専門医が明かす衝撃の事実をお届けします。
*本稿は『医者が教える 一生パフォーマンスする脳』(日経BP)からの抜粋記事です。

新型コロナウイルスにかかると、アルツハイマー病のリスクは2倍になる

新型コロナウイルスにかかると、その後のアルツハイマー病のリスクが約2倍に上がる――この数字は、私達脳神経内科医にとっても、極めて注目すべきデータでした。コロナ禍が始まって、わずか2年後に出てきたデータだったからです。ここでは、そのメカニズムについて、研究の内容をもとにもう少し詳しく見ていきましょう。

アメリカには、退役軍人を対象とした大規模な医療システムがあり、詳細な電子カルテデータが長年にわたって蓄積されています。そのしくみを使い、新型コロナにかかった患者さん約15万人と、かからなかった方々を、感染から1年後まで追跡した研究が2022年に発表されました。

結果は、新型コロナウイルスにかかると、アルツハイマー病のリスクは約2倍。これは、これまで危険因子として知られてきた高血圧(約2倍)や頭部外傷(約1.5倍)に匹敵する、あるいはそれを上回る数字でした。

さらにこの後、3つの異なる検討結果を統合した研究でも、ほぼ同じ結果が示されました。具体的には、新型コロナウイルスにかかると、アルツハイマー病はおよそ3倍、パーキンソン病もおよそ2.5倍にリスクが上がっていたのです。――この結果は、研究者の間でも大きな驚きをもって受け止められました。

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