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ラーメン感覚で胃袋を掴む《背徳の新業態》1皿2000円超「スープパスタ」ブームに、あのナポリタン専門店が"1500円"で殴り込み

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「ごちそうスープスパ」店舗外観
ガッツリ系スパゲッティ「パンチョ」が新業態。その狙いとは?(写真:筆者撮影)
  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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パンチョ取締役社長CEOの野尻圭介氏(写真:筆者撮影)

ごちスパで特にこだわったポイントは2つ。

1つが〆の「〆のチーズリゾット」だ。

麺を食べ終わった後、スープが余る。多くのスープパスタ店では、スープにごはんを投入し、リゾットにする食べ方を提案している。ラーメン屋でもよくある「追い飯」だ。

ごちスパでも「〆のチーズリゾット」300円を用意しており、「ぜひ食べてほしい」とおすすめされたので、麺はあえて控え目の小にして、それを追加した。

通常は、ごはんが別添えで提供される。が、ごちスパの追いリゾットはひと味違う。余ったスープの皿をスタッフが一度下げ、厨房でリゾットとして調理して再提供される。

食べ終わりの皿。スープはたっぷりなので、余りがちだ。これを一旦下げてもらう(写真:筆者撮影)

お皿も新しいものに盛り付けて提供される。ちょっとしたレストランのようなサービスに驚いた。

再提供されたリゾット。下皿まで新しいものに取り換えてくれる(写真:筆者撮影)

野尻氏いわく、「多くのスープパスタ店の追いリゾットは、炊いて置いたごはんを別皿で出している。しかし、食べ終わりにはスープも冷めており、そこにごはんを入れてもチーズが溶け切らずに中途半端な味わいになってしまう」。

確かに、筆者も思い当たる節がある。

これまで他店のスープパスタで「追い飯」を頼んだ際、冷めかけたスープに冷たいご飯を投入し、どこか不完全燃焼感を覚えた経験だ。スープと米が馴染まず、リゾットというよりは「ねこまんま」に近い状態になってしまうのである。

他店の多くは、100円程度の低価格または無料で別皿のご飯を提供する。コストも手間もかからない合理的なオペレーションだが、顧客体験としては「残ったスープを処理する作業」になりがちだ。

一方のごちスパが提示するのは、300円という追い飯としては強気の価格設定だ。しかしその実態は、一度皿を厨房へ下げ、小鍋でスープとご飯を煮込み直し、チーズを溶かして熱々の状態で「新しいお皿」に盛り直して再提供するスタイルである。

「追い飯」は計算された差別化戦略

ランチピーク時の混雑期には皿の下げ・再調理・再提供というオペレーション負荷がかかり、社内でも議論があったという。それでも野尻氏が譲らなかったのは、単なる「余りスープの処理」ではなく、「最後の一口まで満足度を最大化するレストラン体験」へ昇華させるための、計算された差別化戦略だったからだ。

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