――急増するサイバー攻撃の背景には、何があるのでしょうか。
AIを悪用した機械速度の攻撃が背景にある。攻撃者は生成AIや最高レベルの能力を持つフロンティアモデルを悪用し、脆弱性の発見から攻撃コードの作成までをAIに任せている。作戦実行の80〜90%をAIが自律的にこなした事例も出ている。こうした攻撃は1秒間に複数回の操作を繰り返す機械速度で進むうえ、本物の攻撃の兆候を隠すために大量のノイズが意図的に生成される。そのため、従来の人手によるアラート確認やログ分析では対処が追いつかない。
言語の壁が消失したことも大きい。従来は日本語のような言語的ハードルが海外の攻撃者に対する一定の障壁となっていたが、生成AIの進化によりそのハードルが完全に消滅した。日本企業も含めて、容易に標的とされるようになっている。日本国内で個人情報漏洩や大手企業の物流停止などのインシデントが急増している現象は、日本全体に対する深刻な「警鐘(ウェークアップコール)」と言えるだろう。
パッチ当ての「追いかけっこ」から脱却を
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