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現代の失敗が許されない子どもたちに…『ねないこ だれだ』作者の娘が"いじっぱりな自分がモデルの絵本"を復刊した訳

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黒田かおるさん
「おおきくなりたい絵本」シリーズの主人公・ルルちゃんのモデルの黒田かおるさん(写真: 石川莉子)

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世代を超えて愛され続ける絵本作家・せなけいこ。彼女が、代表作『ねないこ だれだ』の次に読んでほしいと願い制作した「おおきくなりたい絵本」シリーズが、刊行から50年以上の時を経て復刊を果たした。
「手に入らなくなったと聞いたとき、正直、ホッとしたんです」
そう打ち明けるのは、絵本作家・せなけいこの娘、黒田かおるさん。彼女は、母の代表作の一つ「おおきくなりたい絵本」シリーズの主人公・ルルちゃんのモデルその人だ。かつては素直に向き合えなかったというその絵本を、なぜ今、令和の子どもたちに届けたいと願うのか。母から娘へ、そして現代の子どもたちへ。復刊を決めた思いの裏側をひもとく――。

主人公のモデル・ルルちゃんの葛藤

――絵本の「ルルちゃん」のモデルである黒田さんは、このシリーズがもう作られなくなったと聞いたとき「正直、ホッとした」とおっしゃっています。なぜ、そう思ったのでしょうか?

私は物心ついた頃から、ルルちゃんとして、絵本の主人公のモデルだったんですね。『ねないこ だれだ』で、おばけになって飛んでいくのも、私、ルルちゃんです。「おおきくなりたい絵本」シリーズの4作品が出版されたのは、私が小学校の低学年の頃でした。その中の一冊、『ルルねこちゃん』をはじめて読んだときには、思わず泣いてしまいました。悔し泣きです。「ここまで描かれなくてはいけないのか!」と思ったんですね。それは、ルルちゃんがとても「悪い子」として描かれているように感じたからです。

ですから、このシリーズがもう作られなくなったと聞いたときには、内心ホッとしたのを覚えています。

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