駄菓子屋のおばちゃんが近所の子どもの顔を覚えているように、「クレープえんどう」のスタッフも客のことをよく覚えている。ただしそれは、一人ひとりの記憶力だけに頼っているわけではない。
店では、来店した客の特徴や、差し入れをもらったことなどを伝票に書き込み、スタッフ全員で共有している。さらにその情報は、3店舗のスタッフ全員が入ったLINEでも毎日やりとりされる。3店舗は徒歩30分圏内にあり、各店を巡る客も多い。そのため、1つの店の顧客情報が、ほかの2店舗にも伝わる仕組みになっているのだ。
客の動向を、1店舗、1人のスタッフではなく、店全体で覚えている。どの店に行っても「また来てくれた」と迎えられる。客の約9割がリピーターだという数字の背景には、こうした地道な仕組みもある。
家賃を抑え、食材と人にお金をかける
客一人ひとりに目を配り、良い素材を使う。それだけ手をかければ、当然お金もかかる。それでも、基本メニューは1000円以下に抑えられている。この体制で、なぜ店舗を次々と増やしていけるのか。
「店を増やしていける理由として大きいのは、家賃をできるだけ抑えていることですね。その分、人件費とクレープの原価にお金をかけています」


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