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大阪の下町、男性1人でも並ぶ行列のクレープ店「客のほとんどがリピーターになる」24歳で開業した店主の"吸引力"の正体

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遠藤桃華さん
お店の前でクレープを持つ店主の遠藤桃華さん(写真:筆者撮影)
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遠藤さんが選ぶのは、梅田や天王寺などの高層ビルが立ち並ぶ中心部や、大型商業施設の中ではない。寺田町、阿倍野、南田辺と、地域の人たちが暮らす街に店を構えてきた。「街の駄菓子屋のような存在になりたい」という店のあり方と、固定費を抑えて食材や人にお金をかける経営が、ここで重なっている。

「失敗は一度も考えたことがない」

2023年の開業から、大阪にすでに3店舗、さらに海外と、事業は順調に拡大している。だが、27歳でここまで手を広げて、不安にならないのだろうか。

「失敗することは一度も考えたことがないんです」

遠藤さんは明るく笑う。

「店を始める前は、『失敗したらどうしよう』ではなく『行列ができたらどこに並んでもらおうか』と考えていました」

それでも店の立ち上げや経営の中で、大変なことはあったはずだ。苦労したことはなかったかと尋ねると、遠藤さんは少し首を傾げた。

「特にないですね。あったかもしれませんが、覚えていないのかも。毎日がずっと忙しくて、あまり記憶がないんです」

あっけらかんと笑う遠藤さんに、「どうして、そこまで迷いなく挑戦できるのでしょうか」と尋ねたところで、撮影のため、取材はいったん中断した。

開店前、撮影用のクレープの準備をする遠藤さん(写真:編集部撮影)

しばらくして取材を再開すると、遠藤さんは、先ほどの質問への答えを口にした。

「……震災を経験したからかもしれません」

それまでとは少し違う口調だった。遠藤さんは宮城県石巻市の出身だ。2011年3月11日、彼女はまだ12歳だった。

(後編へ続く)

《続きを読む→→》後編:「震災のときよりつらいことはない」資金150万円から行列店に成長した27歳クレープ店店主が"失敗を恐れず進む"理由

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