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「昔の地図は『東西』が大きくふくらんでいる」って本当? その理由は中学レベルの知識で回答できるかもしれない

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大航海時代のイメージ
昔の地図の「南北方向に比べて東西方向の精度が明らかに悪い」理由とは?(写真:す~ロン/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当

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昔の世界地図は、なぜか「南北」に比べて「東西」だけ大きくふくらんでいると言われている。書籍『勉強が面白くなった瞬間』を9月に上梓し「学びの楽しさ」を説く東大カルペディエム代表・西岡壱誠氏が、なぜふくらんでしまったのか、その理由を歴史から解説する。

この地図は何かがおかしい

みなさんは「昔の地図」を見たことがありますか? たとえば、こんな地図です。

(画像:2012年度の東京大学の入試問題〈文科・地理、第3問 設問A⦅3⦆〉より)

これは、フランドル(今のベルギー)の地理学者オルテリウスが、1570年に作った世界地図です。じっくり見てみると、今の世界地図とはずいぶん違いますよね。

南アメリカ大陸は、南のほうが西に向かって大きくふくらんでいます。南半球には「まだ知られていない南の大陸」という巨大な陸地が広がっていますし、日本も、僕たちが知っている形とはだいぶ違う姿で描かれています。

実はこの地図、東大の入試で示された地図なんです。そして、この地図と一緒に出されたのが、なかなか面白い問題でした。

地図に示されている陸地の分布や形は、現実にかなり近い場合と、そうでない場合がある。この原因の一つは、地図の作成時には、ある場所の地球上での位置を知ることが、今よりも難しかったためである。当時、位置の決定に使われたおもな方法と、それに起因する地図の正確さ、不正確さの内容を、以下の語句を全部用いて3行以内で述べなさい。
緯度 経度 時間 天文
『勉強が面白くなった瞬間―自ら机に向かう子になる15の“神”授業』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)

ざっくり言うと、「昔の地図は、南北方向に比べて東西方向の精度が明らかに悪い。それはなぜか」という問題です。

地理の問題としては、かなり珍しいタイプですよね。「この国の主な輸出品は?」「この気候区分は?」のように、教科書に載っている知識を聞く問題ではありません。教科書のどこを探しても、この答えはそのままの形では載っていないと思います。

さて、みなさんはこれの答え、何だと思いますか? ちょっとだけ考えてみてください。

ヒントは、指定語句の「時間」と「天文」です。

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