答えの前に、基本を確認しておきましょう。地球上の位置は、「緯度」と「経度」の2つの数字で表せます。
・経度:イギリスのグリニッジを通る線から、東西にどれだけ離れているか(東西方向の位置)
つまり「昔の地図は東西方向の精度が悪い」というのは、「昔は経度を正確に測るのが難しかった」ということなんです。
では、なぜ緯度は測れて、経度は測れなかったのでしょうか。
実は緯度は、昔から比較的簡単に測ることができました。方法は、星や太陽を観測することです。
たとえば北半球なら、北極星を見上げたときの角度(高度)が、ほぼそのままその場所の緯度になります。北極点に立てば北極星は真上(90度)に見えますし、赤道上なら地平線すれすれ(0度)に見えます。
東京あたりなら、だいたい35度くらいの高さです。
緯度は「空を見れば」わかる
つまり緯度は、その場で空を見上げて角度を測れば求められるんです。これが指定語句の「天文」ですね。
問題は経度のほうです。地球は東西方向に自転しているので、東に行っても西に行っても、時間がたてば同じ星空がめぐってきます。星を見上げても、「ここは東経○度だ」とは言えないんですね。
そこで登場するのが「時間」です。
地球は24時間で360度回転しているので、1時間で15度回っています。ということは、2つの場所の「時刻のズレ」がわかれば、経度の差がわかるんです。
たとえば、太陽が真南に来た瞬間(その土地の正午)に、基準となる場所ではまだ午前9時だったとします。3時間の差なので、15度×3で、基準地から東に45度離れている、とわかるわけです。
日本の標準時が東経135度の明石で決まっていて、イギリスとの時差が9時間(135÷15=9)というのと同じ理屈です。中学校で習った時差の計算、覚えていますか?


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