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「昔の地図は『東西』が大きくふくらんでいる」って本当? その理由は中学レベルの知識で回答できるかもしれない

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大航海時代のイメージ
昔の地図の「南北方向に比べて東西方向の精度が明らかに悪い」理由とは?(写真:す~ロン/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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ここまで来ると、答えが見えてきますよね。

経度を測るには、「今いる場所の時刻」と「基準地の時刻」を同時に知る必要があります。今いる場所の時刻は太陽を観測すればわかります。

でも、基準地の今の時刻を知るには、その時刻を正確に刻み続ける時計を持ち歩かなければなりません。

ところが昔は、その正確な時計がなかったんです。

しかも、1時間で15度ということは、時計が4分狂うだけで経度が1度ズレてしまいます。

赤道付近なら、経度1度はおよそ111km。時計がほんの数分ズレるだけで、地図上の位置が100km以上も東西にズレるんです。

揺れる船の上で何か月も航海していれば、ズレはどんどん積み重なっていきます。

その結果、

・南北方向(緯度)は、天文観測で正確に測れる
・東西方向(経度)は、時間を正確に測れないので不正確になる

ということが起こりました。

ふくらんだ理由は測れなかったから

もう一度、オルテリウスの地図を見てみてください。南アメリカ大陸の南のほうが、西に大きくふくらんでいましたよね。

こうした東西方向のゆがみの背景には、まさにこの「経度が測れない」という問題があったわけです。

模範解答っぽくまとめると、こんな感じでしょうか。

当時は天文観測によって位置を決めていたため、北極星や太陽の高度から求められる緯度は正確だった。一方、経度は基準地との時間の差から求める必要があったが、正確な時計がなかったので誤差が大きく、東西方向の位置や形が不正確になった。
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