Medical Japanの会期初日に台湾工業技術研究院(ITRI)の 生体医学・医療機器研究所 シニアテクノロジーエキスパートであるEric Y. Chuang(莊曜宇)博士が同ブースであいさつを行った。同氏は長年培った半導体やICT、精密機械の強みにAI開発やバイオ医療の臨床応用を融合させた台湾の技術力を強調。医療現場にテクノロジーを取り入れるうえで最も重要なのは、単なる技術の先進性ではなく「現場の課題を真正面から解決し、人々のニーズに応えること」であると力説した。さらに、2年連続のMedical Japanへの参加を通じて交流を深めてきた日本をスマート医療のイノベーションを共に牽引する最高のパートナーと位置づけ、さらなる連携強化と共創への深い期待を語った。
AI活用が拓く医療現場の新境地
現代の医療現場において、大量のデータ処理や画像診断、遠隔診療を支えるAI技術の活用は不可欠である。診断精度の向上や院内業務の迅速化を図るうえで、医療グレードに特化したAIプラットフォームへの市場ニーズは急速に高まっている。現場でのAI処理を効率化するためのPC、いわゆるエッジコンピューティングにも、高精度なリアルタイム処理と厳格な安全基準を両立した、医療用システムの普及が広がっている。
この分野で頭角を現すアクショムテック(Axiomtek)は、産業用PCの高度な技術を基盤に医療グレードのAIエッジコンピューティングプラットフォームを展開する。同社の「mBOX603」は国際的な医療安全規格も取得しており、例えばチェコ共和国公立病院で整形外科手術室で導入された。内視鏡や腹腔鏡の手術映像を低遅延かつコマ落ちなくリアルタイムでデジタル収録・共有し、エッジAI処理の現場実装を支えている。
同様にアイベース(iBASE)など台湾のPCベンダーも、高負荷な画像解析や診断支援を支える医療用AIサーバーや組み込みハードウェアを展示した。医療現場という一瞬の遅延も許されない環境だからこそ、熱対策や拡張性に優れ、信頼性の高い台湾製のハードウェア基盤が世界中の病院ITシステムで不可欠な存在となりつつある。


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