ワンキャリア調べ(28卒春期速報)の東大京大の就活人気企業ランキングでは、上位10社のうち6社をコンサルティングファームが占めた。かつてバブル期に、銀行をはじめとした金融機関がランキングを埋め尽くしていた時代を知る身には、隔世の感がある。
だが、その人気の頂点でコンサル人気を支えてきた理由が構造的に失われつつある。
拙著『コンサルたちの憂鬱 転職無限ループ脱出マニュアル』では、コンサル人気の影の部分に焦点をあてたが、この内容も含め、「コンサル人気」に象徴される「キャリア」の未来がどう移ろっていくのか、論じたい。
エリート大学生は“なぜコンサルを希望”するのか
従来、コンサルは転職前提で行く場所であり、中途で入るほうが一般的だった。
終身雇用や年功序列の色が残るJTC(Japanese Traditional Company)は、中途入社が一般化しているとはいえ、いまだに新卒偏重から抜けきれていない。上に上がるのも、基本的には新卒で採用された人間だ。
したがって、これまでは、人生で一度きりしか使えない「新卒」という希少なカード、いわば新卒プレミアムは、JTCに使って、状況を見てコンサルに転職してきた。
ところが、いまの大学生たちは新卒プレミアムをコンサルに捧げている。
新卒プレミアムという一度きりの資本を、中途でも入れる場所に投じる。それが最善手なのか。少なくとも、立ち止まって考えていい問いだ。
なぜ、彼らは新卒カードをコンサルに切るのか。
1つ目は、ステータス。偏差値競争を戦ってきた彼らにとって、「すごいね」と言われる仕事は魅力的だ。
2つ目は、年収。新卒1年目で600万〜700万円、20代後半で1000万円が視界に入る。


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