カフェインレス(デカフェ)コーヒーの市場が広がっている。この5年間でデカフェ豆の輸入量は約2倍に拡大した。
カフェインレスコーヒーといえば、これまで「妊婦や授乳中の人が飲むもの」というイメージが強かった。一方で、同じ5年間で出生数は約8割にまで減少している。従来イメージされてきた利用者層につながる人口が減っているにもかかわらず、なぜ市場は拡大しているのか。
カフェインレスをめぐる企業の動きも活発で、ラインナップを拡充する企業や、今年10月にはデカフェ豆のおいしさを引き出す専用メニューを搭載したコーヒーメーカーを投入した企業も。
カフェインレスを選ぶ人は、どう変わっているのか。各社の取り組みから、その背景を探った(※本記事中の「デカフェ」「カフェインレス」は、いずれもコーヒーを指す)。
妊娠・授乳期だけではない需要
大手コーヒーメーカーのUCC上島珈琲では、粉、ワンドリップ、インスタント、ペットボトル、カプセルなど豆以外にも幅広い形態でカフェインレス製品を展開し、今年は家庭用の水淹れアイスコーヒーもラインナップに加わった。
同社が家庭用のカフェインレス製品を発売したのは2015年にまでさかのぼる。当時は「カフェインレスコーヒー=おいしくない」というイメージが強く、妊娠・授乳期など、カフェインを積極的に控えたい人が主な消費者だったという。
つまり、「飲みたいから選ぶ」というより、カフェインを避けるために、ネガティブな理由で選ばれる側面が強かった。
ところが最近では、その選ばれ方に変化が起きている。


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