SNSにはびこる「強すぎる批判」
SNSを見ていると、誰かの投稿に対して、強い言葉で批判するコメントを目にすることがあります。
「こんなことを言うなんて信じられない」
「この人は○○をバカにしている」
「こんな考え方の人とは話にならない」
もちろん、本当に問題のある発言もあるでしょう。
ただ、気になるのは、批判されている投稿の前後まで読んでみると、最初に受けた印象とは少し違って見えることがある点です。
ある一文だけが引用されていた。前提となる話が省かれていた。「こういう場合には」という条件があったのに、その部分が抜け落ちていた。
こうしたことは、SNSでは珍しくありません。
私たちは「文章を読んで判断している」と思っています。
しかし実際には、文章のごく一部を見て、その先を自分の頭の中で補い、「きっとこういう意味だろう」と判断していることがあります。
例えば、ある人が、「子どもにスマートフォンを持たせるべきではないと思います」と書いていたとします。
この一文だけを見れば、「子どもからスマホを取り上げろというのか」「時代遅れだ」と反発したくなる人もいるかもしれません。
ところが続きに、「少なくとも、家庭で使い方について話し合わないまま、低年齢の子どもに渡すことには慎重であるべきだと思います」と書かれていたら、意味はかなり変わります。
最初の一文だけを読んだときに自分が受け取った意味と、書き手が実際に伝えようとしていたことは、同じとは限らないのです。
SNSでの対立を考えるとき、「何を書くか」だけでなく、私たちが他人の文章をどう読んでいるかにも目を向ける必要があるのではないでしょうか。



※ログイン後、コメント入力が可能です。