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キャリア・教育

「SNSで攻撃的な日本人」が目立つ本当の理由 「相手の"一文"だけ見て怒る人」に共通する欠点は?

6分で読める
スマホを見る人物
SNSで誰かを不用意に「敵」にしてしまうのを避けるには(写真:Peak River/PIXTA)
  • 市野瀬 早織 元渋谷教育学園渋谷中学高等学校 国語科専任教諭 市野瀬教育研究所 所長

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偏差値70以上の進学校で指導し、教え子の5人に1人を東京大学合格へ導いてきた国語科専任教諭、市野瀬早織氏。
東大を目指す学生が自然に身につけている基礎力のひとつが「読み方スキル」だと市野瀬氏は主張する。
文章の要点を素早くつかみ、自分の言葉で説明できる。相手の意図を正確に理解し、的確に判断できる。こうした力は、入試にとどまらず、「社会人として仕事を遂行するため」「リーダーとして活躍していくため」にも欠かせない能力である。
この読み方スキルを、誰でも今すぐ使えるように体系化した市野瀬氏の初の著書『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』は、発売後たちまち5刷を突破するなど、話題を呼んでいる。
その市野瀬氏が、SNSでなぜ「攻撃的な日本人」が少なくないのか、本当の背景について意外な理由をについて解説する。

SNSにはびこる「強すぎる批判」

SNSを見ていると、誰かの投稿に対して、強い言葉で批判するコメントを目にすることがあります。

『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)

「こんなことを言うなんて信じられない」

「この人は○○をバカにしている」

「こんな考え方の人とは話にならない」

もちろん、本当に問題のある発言もあるでしょう。

ただ、気になるのは、批判されている投稿の前後まで読んでみると、最初に受けた印象とは少し違って見えることがある点です。

ある一文だけが引用されていた。前提となる話が省かれていた。「こういう場合には」という条件があったのに、その部分が抜け落ちていた。

こうしたことは、SNSでは珍しくありません。

私たちは「文章を読んで判断している」と思っています。

しかし実際には、文章のごく一部を見て、その先を自分の頭の中で補い、「きっとこういう意味だろう」と判断していることがあります。

例えば、ある人が、「子どもにスマートフォンを持たせるべきではないと思います」と書いていたとします。

この一文だけを見れば、「子どもからスマホを取り上げろというのか」「時代遅れだ」と反発したくなる人もいるかもしれません。

ところが続きに、「少なくとも、家庭で使い方について話し合わないまま、低年齢の子どもに渡すことには慎重であるべきだと思います」と書かれていたら、意味はかなり変わります。

最初の一文だけを読んだときに自分が受け取った意味と、書き手が実際に伝えようとしていたことは、同じとは限らないのです。

SNSでの対立を考えるとき、「何を書くか」だけでなく、私たちが他人の文章をどう読んでいるかにも目を向ける必要があるのではないでしょうか。

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