文章を正確に読むうえで、私が大切だと考えているもののひとつに「因果関係」があります。
何かを主張するときには、多くの場合、「なぜそう考えるのか」という理由があります。
本を読むときも、「この人は何を言っているのか」だけで終わらず、「なぜ、この人はそう言っているのか」まで探して読む。
ある主張を見つけたら、その根拠がどこに書かれているかを探すことが読解力を高めるポイントですが、これは、SNSの投稿を読むときにも役立つ考え方です。
先ほどの、「子どもにスマートフォンを持たせるべきではない」という一文も、それだけを切り取れば強い主張に見えます。
しかし重要なのは、そのあとです。
・どんな状況について話しているのか
・どこまでを問題にしているのか
そこまで読んで初めて、相手の主張を正確に判断できるようになります。
「書いてあること」と「自分の解釈」は違う
もうひとつ気をつけたいのが、文章に実際に書かれていることと、自分がそこから感じ取ったことを混同しないことです。
例えば、「この人は若者を見下している」と思ったとします。
でも、もう一度文章を確認したとき、「若者はダメだ」と実際に書いてあるでしょうか。それとも、自分が文章を読んで「そう感じた」のでしょうか。
ここには大きな違いがあります。
もちろん、文章から筆者の考えを推測すること自体が悪いわけではありません。
読解では、書かれていない部分を考えることも必要ですが、自分が推測したことを、相手が実際に書いたことと同じものとして扱わないことが重要です。
SNSでは、文章を読んだ直後にそのまま返信できます。
だからこそ、
「それとも、自分がそう解釈したことに反応しているのか」
を一度確かめるだけでも、受け取り方は変わるのではないでしょうか。


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