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ライフ #想定外の人生を、生きている

激務で13キロ増、リストラ、父の突然死……20代で辛酸をなめ、37歳で難関の中小企業診断士になった彼女の「想定外の人生」

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栢原陽子さん
20代で数々の想定外を経験、現在は経営コンサルティング会社を経営する栢原陽子さん(撮影:今井康一)
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中小企業診断士の資格を取得するには、約1000時間の勉強が必要だと言われる。1次、2次と試験があり、最終的な合格率は約4%の難関資格だ。

栢原さんの場合は、33歳から育児・勉強・仕事を並行しながら1日数時間の勉強を重ねた。当初は2年で合格する計画だったが、35歳のときに第2子を妊娠したことで計画を変更せざるを得なくなった。結局、4年かかって2022年、37歳のときに合格を勝ち取った。

現在は、会社経営と日本商工会議所青年部の副委員長を兼務している(写真:栢原さん提供)

順調にクライアントを獲得して2024年に会社化。中小企業に特化して、さまざまなクライアントと向き合う。2025年からは藤沢商工会議所青年部にも所属。現在は、日本商工会議所青年部のビジネス推進委員会 副委員長を務める。2027年度も、委員長候補として活動を継続している。「活動では、毎月出張があります。日々バタバタですが、良い刺激をいただいています」と栢原さんは明かした。

さらに、業績悪化により父が病を患った経験から、「孤独になりがちな経営者のメンタルを支援したい」と考え、通信制の大学に通って「認定心理士」の資格も取得した。国家資格ではないが、日本心理学会が認定した資格だ。

「想定外」を生きるうえで身につけた心構え

若くして、数々の「想定外」の出来事に遭遇してきた栢原さん。周囲に支えられながら、それらを乗り越え、自身が輝ける道を模索するなかで、どんなことを学んできたのか。

「私の人生で、最大の想定外は『父の突然死』でした。父のことが大好きで心から尊敬していたからこそ、全く心の準備ができていないなかでの突然の別れは、私にも、家族にも多大な影響を及ぼしました。

55歳という年齢で亡くなった父を通じて、生きたくても生きられらない人がいることを身をもって実感し、『生かされている自分は全力で生きなければ、そうした人たちに顔向けができない』と思うようになりました」

仕事もプライベートも、120%を尽くすのが栢原さんのモットーだ(写真:栢原さん提供)

大きなショックを経験したことで、生きるうえでの心構えも変わってきた。

「あくまで私の経験則ですが、最悪だと思う出来事の後には、必ず前向きな変化がありました。想定外が起こった最中には、『なぜ』という思いばかりが頭の中を巡ってしまいますが、今が悪い状態でも未来も同じわけではない。それどころか、プラスの意味での想定外の未来が待っているかもしれない。そう信じられるようになったのは、大きな変化でした」

今、栢原さんは小学校3年生と1年生になった2人の息子の子育てと自社の経営、そして日本商工会議所青年部の活動に奮闘している。経営者が健全に事業を継続できるよう、多方面から取り組んでいる。誰かの希望になれるような生き方をしたい。そんな思いを抱いて、今日も彼女は歩を進める。

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