僕はこれまで、たくさんの東大生に取材をしてきました。その中で、よくこんな質問をします。
「高校1・2年生のうちに、やっておいたほうがいいことは何ですか?」
この質問には、いろいろな答えが返ってきそうですよね。
「本をたくさん読んでおく」「基礎を固めておく」「使いやすい文房具をそろえておく」
そういった答えを想像する人も多いと思います。
ところが、実際にはかなり多くの東大生がこう答えるんです。
「合格体験記を読むことです」
これは僕にとっても少し意外でした。
参考書や問題集ではなく、勉強そのものでもなく、「ほかの人の合格体験記を読む」ことを挙げる人がこんなに多いのか、と驚いたのを覚えています。
「自分と似た人」を探して読む
では、東大合格者たちはどのように合格体験記を読んでいるのでしょうか。
話を聞いていくと、ただ漠然と読んでいるわけではないことがわかります。
多くの人がやっているのは、合格者の中から「自分と似た特性を持つ人」を探すという読み方です。
たとえば、得意科目や苦手科目が自分と同じ人。住んでいる地域が近い人。通っている高校のレベルが同じくらいの人。そういう人を見つけて、その人がどんなふうに弱点を克服したのか、どんな勉強法で成績を上げたのかを調べるんです。
これには大きな意味があると思います。合格体験記にはいろいろな人が登場します。中には、最初から成績がよくて、特別な苦労もなく合格したように見える人もいます。そういう人の話を読んでも、「すごいな」とは思えても、自分の勉強にはなかなか活かせません。前提となる条件が違いすぎるからです。


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