そんなアマルフィのオープントップ版であるアマルフィ スパイダーの国際試乗会が開催されたのはギリシャ。しかしながらロケーションは青と白のイメージの海側ではなく、意外や多くのワインディングロードを有する若干砂っぽい赤土の山側だった。「甘い生活=La Dolce Vita」を標榜した前作のフェラーリ「ローマ スパイダー」だったら、きっとエーゲ海に面したリゾートが舞台だったに違いない。ではアマルフィ スパイダーとは一体どんなクルマだったのか。
外観は多くの部分をそのローマと共有しているが、大きくイメージを違えているのが、そのフロントマスク。最近のフェラーリに共通する“ヘッドライトで表情を作らない”デザインは、一見無機質とも思えるクールさに繋がっている。トランクリッド後端に空力特性を向上させる小さなエクステンションが追加されたリアも同様で、デザイン重視だった従来から機能優先に若干引き戻されたように見える。
よりコクピット感を強めたインテリアデザイン
さらに大きく変わったのがインテリアである。運転席側と助手席側、それぞれがコクピットのように囲まれ感の強い、独立した雰囲気のデザインとされたのだ。従来のローマはもう少し開放的で、まさに甘いふたりのための空間という感じだった気がするが、アマルフィでは否応なしに運転に集中させられるという印象である。
一時多用されていた静電容量式のタッチスイッチに代わって、多くの部分で物理スイッチが復活したのも、そんなコクピット的な感覚に一役買っている。ボタンプッシュでV8エンジンが始動すれば、運転好きならそれは萌えるというものだろう。


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