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眠っているデータは資産ではない…飲食チェーンが数万件のレシピを新事業に変えるまで

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電球と本にテクノロジーアイコン
使い道を与えられないまま眠っているデータを収益に変えるには?(写真:World Image/PIXTA)
  • 椎橋 徹夫 Laboro.AI 代表取締役CEO
  • 田辺 遼 Laboro.AI ソリューションデザイン部部長

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データは資産である。そう言われて久しいが、持っているだけで何かを生むわけでもない。数万件のレシピデータを長く抱えながら、それを活かせずにいた飲食チェーンがある。何が変わって、新規事業になったのか。AI開発企業Laboro.AIの椎橋徹夫氏と田辺遼氏による『日本企業はAIでどう稼ぐのか』から、一部を抜粋・再構成してお届けする。

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事業を続けていれば、データは自然に溜まっていきます。ただし、溜まっていることと、それが収益を生むことはまったく別の話です。多くの企業では、事業の副産物として蓄積されたデータが、使い道を与えられないまま眠っています。

ある飲食チェーンも、その1社でした。この企業は、数万を超えるレシピデータを蓄積してきました。一般的なユーザー投稿型のレシピとは異なり、各レシピには栄養素が精密に紐づけられ、栄養管理ノウハウや独自の栄養評価基準に基づいて体系化されたプロ品質のデータです。しかし、これらのデータをそれ自体で収益に変える仕組みは、長らく存在していませんでした。

一方、多くの生活者にとって毎日の献立づくりは大きな負担です。とくに健康意識が高い人や食事制限がある人が、栄養バランスを考慮した献立を継続して作るのは、決して簡単なことではありません。この飲食チェーンが特定したボトルネックは、自社ではなくユーザー側に存在するこうした課題でした。

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