FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦「富士6時間耐久レース」、金曜午前のフリープラクティス1では、ゼッケン8番の平川亮選手が走り出してまもなくトップタイムを叩き出すなど好調に見えたが、フリープラクティス2でライバルたちがタイムを上げてきた。
同日の夜、決勝レースでのABEMA生配信向けに筆者はTOYOTA Racing(TR)副会長の中嶋一貴氏に話を聞いた。
その中で中嶋氏は「決勝をぶっちぎりで勝つというイメージはない。楽なレースにはならないだろう。泥臭さとしぶとさ、さらに戦略面でのアグレッシブさで戦う展開を予想している」としたうえで、「逆境を乗り越えていく姿を見て、応援してほしい」と話した。
他車のクラッシュがチャンスに
決勝は、まさに中嶋氏の予想どおりのレース展開となる。
強雨のため予選が中止となり、雨中でのプラクティス3の結果でスターティンググリッドが決定。トヨタはゼッケン8番が8番手から、ゼッケン7番が13番手から決勝に臨むこととなった。
午前11時の決勝スタート後は、フランスのアルピーヌとイギリスのアストンマーティンが全体を引っ張る展開に。レース序盤から中盤、トヨタのゼッケン7番は燃費を節約し、さらにピットインの戦略を駆使してゼッケン8番とともに上位グループを追う展開となった。
そして迎えたレース終盤、ゼッケン8番が給油量をコントロールするなどして順位を一気に上げたところ、LMGT3クラスのマシンがストレートエンドでクラッシュ。ガードレールの修復に時間がかかって、結果的にトヨタに大きなチャンスが巡ってくる。
残り30分を切ったところでレースが再開されると、ゼッケン8番はトップで優勝を目指す。BMW、またアルピーヌが後方から激しく追い上げてくる中、ファイナルラップでアルピーヌを抑え込んで見事トップでチェッカーフラッグを受けた。


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