そのうえで、「ハイパーカーについては高いエンジン技術などを鍛えていく。将来的に他のチームから提供を求められるようになれば、我々として高い目標になるだろう」として、あくまでもハイパーカーをベースに量産するプロジェクトは、現時点でトヨタの中に存在しないと説明した。
なお、トヨタによれば、TRはパワートレインなどに関連するB2B(事業者向け事業)が主体で、GRはB2C(消費者向け事業)という事業の棲み分けがある。
マクラーレンも事業化。トヨタはどうする?
筆者が今回あえて、GRスーパースポーツの話を聞いた背景には、来シーズンからWECに参戦するイギリス・マクラーレンの動きがある。ハイパーカー「MCL-HY」と並行して、その市販バージョン「MCL-HY GTR」を開発しているのだ。
「プロジェクト エンデュランス」と称し、MCL-HY GTRのオーナーはサーキット走行の際にマクラーレンが提供するサポートパッケージを利用することに加えて、マクラーレンのハイパーカー開発プロジェクトの情報を共有できるという。
まさに究極の富裕層向け事業であり、ハイパーカーに後発で参戦するマクラーレンにとっての秘策事業である。
2030年代に向けて、ハイパーカーやGT3など、耐久レース向けレーシングマシンと量産事業の関係性は大きく変わっていくだろう。トヨタとモータースポーツとの関わり方にも、何らかの変化が生じるのかもしれない。


※ログイン後、コメント入力が可能です。