浜名湖SA「EXPASA浜名湖」は、「東京IC」から247km、およそ3時間で到着する。「名古屋IC」からなら1時間かからない。名前のとおり日本の代表的な汽水湖のひとつである浜名湖に面した、上下線の休憩施設がひとつになった集約型のエリアである。
東名阪を行き来する人には、新東名の開通で東名自体を通らない方が多くなったとはいえ、休憩ポイントとしてなじみ深いSAであろう。観光シーズンの土日祝日には、日本で唯一、SAから直接乗れる遊覧船「海の湖船めぐり」が運航されていることでも知られる施設だ。
この施設に9月18日、「ONE SEANA(ワンシーナ)」と名付けられた複合型レジャーゾーンがオープンした。
湖に突き出た丘陵地およそ2700m2の敷地に、立体型など3種類の迷路(ハマナコメイズ)、バイクの専門ショップ、ドッグランを併設したペットショップ、そして窓から絶景が見渡せるスターバックスコーヒーなどが一体として整備されたエリアである。
浜名湖を一望できる絶景のスターバックス
シルバーウイークの5連休の最終日の9月23日、東京から寄り道をしながら午後遅い時間にEXPASA浜名湖に到着した。
今回、注目が集まっている理由の1つは、同じSAにスタバが2軒入ることになったことであろう。新たに「浜名湖サービスエリア ONE SEANA店」がオープンしたのだ。
スタバには、「世界一美しい」とされる店舗がすでに日本にある。富山市の市街地にある「富山環水公園店」である。富山市街と富山湾に近い港町、岩瀬浜を結んでいる富岩(ふがん)運河沿いの水辺に設けられた全面ガラス張りの店舗だが、こちらも負けていない。
スタバは、とりわけ立地や環境にこだわるコーヒーチェーンで、国の文化財(登録有形文化財)となっている近代建築を店舗にしているところも多く、鹿児島仙巌園店、神戸北野異人館店、弘前公園前店、そして今年8月にオープンしたばかりの横浜海の公園店などはすべて、かつては別の目的で建てられた貴重な近代建築を再利用して営業している。
これらは日本という国の文化財の保存・活用の一翼を外国資本のコーヒーチェーンが担っているわけである。


※ログイン後、コメント入力が可能です。