有料会員登録
ライフ #浪人したら人生「劇的に」変わった

「司法試験10浪→32歳で断念」昭和では"当たり前"だった浪人経て人生を再考…58歳の男性が行きついた意外な"天職"

11分で読める
10年間司法試験に挑戦。32歳で断念した近藤俊一さん
10年間司法試験に挑戦。32歳で断念した近藤俊一さん(写真:近藤さん提供)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

司法試験受験も10年目を迎えた32歳の時、ロースクール制度の導入で旧司法試験の枠がさらに狭まることが明らかになります。そのニュースに加え、自身の結婚という節目が重なり「今年Gが入ったら辞める」と妻に伝えます。しかし、この年の論文もまたG評価が出てしまい、「自身には縁がない」と感じて10年間の挑戦に終止符を打ちました。

32歳のとき、司法試験挑戦に終止符を打ちました(写真:近藤さん提供)

10年間の司法浪人を終え、弁護士以外の道を模索

結婚を機に司法浪人を続けるか、別の道に進むかの選択を迫られた近藤さんは、「弁護士だけが仕事ではない。仕事とは自分の個性を生かした社会貢献であり、その貢献度に応じた経済的な価値を得ることだ」と考えるようになりました。

こうして10年間の司法浪人の日々を終えた近藤さん。浪人して良かったことを聞くと、「法律・条文がどういうものかという事実を徹底的に学べたこと」、浪人を頑張り続けられた理由を聞くと「諦める概念がなかった」と答えてくれました。

「司法試験を受けるのは俺の中では当たり前でした。ただ、浪人をしていく中で、弁護士以外に仕事というものがあるんだなと初めて気づいていったんです。それで弁護士じゃなくてもいいかな、という気持ちが少しずつ育っていきました。

司法試験の勉強を通じて『司法とは、少数者の最後の砦であること。人は個人として尊重されるべきであること』を学びました。ですが、評価される論文の書き方を意識するようになるにつれ、自分自身の考えを抑え込んでいるように感じるようになり、次第に勉強が楽しくなくなっていきました」

司法試験の受験を辞めた後の近藤さんは、宅建・管理業務主任者・マンション管理士の試験に申し込みます。「こんな問題が出るんだ」という感覚で3日ほど問題を見て、それぞれ7〜8割を取ってすべて合格しました。

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数