2027年春実施の都立高校入試において、進学校として知られる北園高校(板橋区)と武蔵野北高校(武蔵野市)で、新たな一般入試枠が設けられることになった。
新制度では、「内申点と筆記試験の得点を総合して算出した値」と「筆記試験の得点だけで算出した値」を計算し、高いほうを合否判定に採用する。つまり、内申点が合格圏を下回っていても、当日の筆記試験で十分な得点を取れば、合格の道が開かれる。
都立高校入試では、内申点が合否を左右する大きな要素となっている。そのため、不登校の経験がある生徒や発達障害のある生徒、内申点を取りにくいとされる地域の中学校に通う生徒、さらには私立中学校から高校受験に臨む生徒などが不利になるとの問題提起が繰り返されてきた。今回の制度変更は、そうした「内申点をめぐる不公平感」に一石を投じるものだ。
もう1つの大きなハードル、「併願問題」
一方、高校受験にはもう1つの大きな問題が立ちはだかっている。内申点の問題を訴えてきた議員たちも次なる改革の対象として目を向けている、「併願問題」だ。
首都圏の高校受験では、公立高校を第1志望としながら、万一に備えて私立高校を受験する「併願」が広く定着しているが、実際はどのような仕組みで成り立っているのか。受験生や保護者は何に注意すべきなのか。首都圏の私立高校入試に目を向け、「併願」という仕組みの実態と足元の問題に迫りたい。


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