訪日外国人が運転するレンタカーによる事故が増えている――。そんな報道が最近になって目立つようになった。
今年7月20日に起きた、北海道富良野市の一般道で香港から訪日した4人家族が運転するレンタカーが対向車線にはみ出し、レンタカーの助手席に乗っていた53歳の女性が死亡するというショッキングな事故も、注目が集まるきっかけだったと思われる。
まず、いくつかデータを紹介したい。国土交通省のホームページには、2020年以降の外国人によるレンタカーの人身事故の件数が掲載されている。
それによると20年の47件から、コロナ禍による激減の期間を経て、23年に120件、24年171件、25年212件と増加傾向がはっきりと見て取れる。ただし、20年も3月以降はコロナ禍でインバウンド自体がほぼ消滅しているので、増加の傾向は23年以降の数字だけを見ておけばよいだろう。
もうひとつ、富士山麓で事故が多いことから、山梨県警もインバウンドによるレンタカーの事故をカウントしている。こちらは物損事故や自損事故も含むので件数が多く、23年の461件が25年の1047件に、今年も半年ですでに600件を超えていて増加傾向に拍車がかかっていることを示している。
事故は増えても事故率は?
注意しておきたいのは、インバウンドそのものが23年の2507万人から25年には4268万人へと1.7倍に増えていることがある。
また正確な統計はないが、外国人のレンタカー利用の割合も、リピーターが増えていることなどを考えれば高まっている可能性があるので、外国人の「事故率」が大幅に上昇したとまでは言いきれないことである。
単純に言えば、レンタカーを利用するインバウンドの総数が増えたので、必然的に事故も増えていると考えてよさそうだ。
とはいえ、レンタカー会社や事故の危険にさらされる観光地の住民などは、不安が尽きないだろう。レンタカーを示す「わ」及び「れ」ナンバーの車を見かけたらなるべく近づかないようにしている、という声も十分理解できる。


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