欧州でもその傾向は強くなっているが、それでも日本よりはおおらかで、あちこち傷がついたクルマが平気で走っている。その感覚の違いが、日本でクルマにレンタカーに傷をつけても平気でそのまま返却するといったことにつながっているのかもしれない。
(3)市街地の狭さ
これもヨーロッパに多いが、市街地では細い道が多いうえ、路上駐車のクルマでさらに狭くなっている。レンタカー事故に関するテレビのレポートで、「日本の生活道路は狭いので大変だろう」という観光地の住民のコメントを聞いたが、これは国や地域によって大きく異なるだろう。
大きなクルマと広い道路が当たり前のアメリカからの旅行者にとっては、日本の市街地の道路や駐車場は狭く感じることは容易に想像できる。
そのほか、日本では珍しいロータリー(ラウンドアバウト、円形交差点)やナビゲーションシステムの違いなど、日本と外国との運転上の差異はいくつもある。
しかし、日本にはラウンドアバウトがほとんどなく、ナビも比較的精度が高いうえ、外国語への切り替えも可能だから、異国でも道に迷ったり一方通行を逆走したりという事態は起こりにくいであろう。そもそも、今では車載のナビがなくても使い慣れたスマートフォンの地図アプリだって使える。
インバウンド向けの対策
国土交通省では、インバウンドのレンタカーの事故軽減策として、さまざまな対応策を講じている。
例えば、特に事故が多いと考えられる空港付近の道路で、交差点の右折レーン(レンタカーの右折時の事故は、日本人が全体の9%であるのに比して外国人は24%)に、英語で「STOP」などの目立つ表示を施したり、事故多発エリアが近づくと多言語で警告を発する「Japan Car Rental Safe Drive」という事故低減アプリを10月から本格導入したりするのも、その一環だ。
また、すでにいくつかのレンタカー会社が行っているように、特に事故を防ぐのに重要な日本の交通ルールや標識についてわかりやすく解説したパンフレットを手渡し、事前に目を通してもらうといったことをより徹底することも必要だろう。


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