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今世紀末には「コメの収量8割、品質低下米4割」…気象学者が指摘、漁業や畜産にも及ぶ温暖化が突きつける"食卓のリスク"

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青空と稲
地球温暖化は、私たちの食卓を脅かす食料リスクとなる可能性がある(写真:よっちゃん必撮仕事人/PIXTA)
  • 渡部 雅浩 東京大学大気海洋研究所気候システム研究系教授

INDEX

温暖化が進むと、暑い日が増えるだけではありません。日本のコメは収量や品質が低下し、リンゴなどの果物にも影響が出る可能性があります。さらに、海水温の上昇によって漁場が変われば、私たちの食卓にも変化が及びます。温暖化によって「これまで通り」の生活はどう変わるのでしょうか。
気象学者の渡部雅浩著『地球はどこまで暑くなるのか』から、食料や健康、日々の暮らしに及ぼす影響を紹介します。

温暖化の影響と農業の問題

Q:温暖化は「食料生産」に影響を与えるのか?

A:「コメの収穫が20パーセント減」の可能性も

温暖化による農業や生態系への影響を具体的に見ていきましょう。

作物にはそれぞれ育ちやすい温度や水の条件があります。そのため、温暖化によってこれまで栽培しにくかった寒冷な地域で作れるようになる作物もあるでしょう。しかし、温度が適した範囲を超えると、収量が落ちたり、品質が下がったりします。

日本のコメ(米)の場合、登熟期(米粒が実っていく時期)の高温によって、米粒が白く濁る「白未熟粒」が増えることが知られています。これは収量そのものだけでなく、品質や等級にも関わる影響です。

果樹でも、リンゴの日焼けや着色不良のように、高温による品質低下が問題になります。高温は、作物の生育を早めるだけでなく、実のつき方、色づき、粒の充実、収穫時期にも影響するのです。

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