物価上昇のなか、イオンから発売された1000円(税別)のジーンズが話題です。果たして、このジーンズは「買い」なのでしょうか。結論から言えば、パンツに求める条件次第で、判断は変わります。
というのもイオンのプライベートブランドは、ユニクロやGUとは立ち位置の異なるブランドです。同じジーンズという名前で並べて、価格のみ比べても、答えは出ません。そこで実際に1000円ジーンズを買い、着用してわかったことを言語化しました。
のべ5500人を超える買い物に同行し、トータルコーディネートを提案してきた筆者が、お伝えします。
イオンの1000円ジーンズのタグを見ると…
食品から日用品まで扱うイオンのトップバリュは、服を主軸とするユニクロやGUとは、そもそも商品のつくり方が違います。そしてその違いは、タグの素材表示に、はっきりと表れていました。
インディゴのジーンズは、綿の比率でおおよその性格がわかります。色落ちを楽しむ定番モデルであれば綿98%にポリウレタン2%。もちろん多少の差はありますが、綿は9割前後が一般的です。ところが1000円ジーンズのタグには、「綿50%・ポリエステル35%・レーヨン13%・ポリウレタン2%」と書かれていました。
綿が、半分しかありません。そして、ジーンズではあまり見かけないポリエステルとレーヨンが合計48%を占めているのですが、これが意味するところは、2点あります。
まず、買った初日から「肌当たりが優しい」こと。レーヨンは木材パルプを原料とする再生繊維で、そのもの自体が柔らかく、生地に適度な落ち感を与えます。穿きこんで馴染ませるのではなく、新品の状態から「こなれて見える」設計です。
もう1点は、「色落ちの出方が変わる」こと。ポリエステルは一般にインディゴでは染まりにくく、綿主体のジーンズとは色落ちの出方が異なります。言い換えれば、穿きこむほどに自然な色落ちを楽しむタイプではないのです。
つまり見た目はジーンズ、けれど生地としては「別のパンツ」と考えたほうが賢明です。


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