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「メーター3万円の生地」「2回着たら破けるシルクの服」…24歳・繊維研究者が魅了された80年代・DCブランドの《狂気》

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SNOB 市村修蔵
80年代のDCブランドに特化した古着屋「SNOB」の店主・市村修蔵氏(写真:筆者撮影)

INDEX

若き24歳にして、80年代DCブランド専門の古着店「SNOB」を営む市村修蔵氏。前編では、そんな彼がファッションに目覚め、DCブランドの魅力にのめり込み、開業させるまでの話を聞いた。後編では、市村氏が考える「80年代DCブランドの真価」に迫りたい。

なぜ80年代DCブランドは「正当に語られてこなかった」のか

東京・虎ノ門のTIGER MOUNTAINで開催中のポップアップ「2002年生まれなのになぜか80年代ファッションに詳しすぎる古着屋SNOBのポップアップ展」会期:2026年9月9〜27日)(写真:筆者撮影)

50代以降の大人世代にとって懐かしいであろう、DCブランドという言葉。80年代における勃興は、COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)やYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)、ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)といった、世界的な評価を確立したトップランナーを生み出した。

その一方で、国内の内需を支えた無数のドメスティックブランドたちは、ファッション業界においては長らく「黒歴史」のような扱いを受けてきた。

なぜこれほど強烈なカルチャーが、これまでファッション史の表舞台で正当に語り継がれてこなかったのか。市村氏は次のように分析する。

「明確な正解はわかりませんが、当時のモードシーンを振り返っても、やはりパリコレなどのヨーロッパのコレクションで評価されたブランドは絶対的な正史として扱われています。それは恐らく、ブランドの価値を語るための『分かりやすさ』があるためだと思います。もちろん、現在でも世界的に評価されるブランドは偉大で尊敬していますが、それ以外の魅力的なブランドが正当に評価されないまま埋もれてしまっているのも現状です」

【写真を見る】「メーター3万円の生地」「2回着たら破けるシルクの服」…24歳・繊維研究者が魅了された80年代・DCブランドの《狂気》(17枚)
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