自身が養子と知ってから、晃子さんは心身ともにあまり調子がすぐれないといいます。
筆者がこれまで取材したなかにも、自身の出自を予期せぬ形で知ったのち、原因不明の体調不良に見舞われるようになった人がいました。晃子さんの不調も、出自を知った衝撃と無関係ではないのかもしれません。
虚偽記録では得られない手がかり
養子、提供配偶子(精子・卵子)で生まれた人、産院で取り違えられた人――。自身の出自を知るために、お金や時間を莫大に費やした人は多くおり、とても理不尽なことと感じます。
最近は、養子のルーツ探しを支援してくれる団体(ISSJ=社会福祉法人日本国際社会事業団)も現れました。
筆者が同団体に問い合わせたところ、晃子さんのようなケースは時折問い合わせがあるものの、残念ながら支援できていないといいます。虚偽の記録が行われた戸籍からは手がかりを得られないからです。
後編では、菊田医師にあっせんされたほかの養子たちの話や、晃子さんが菊田医師や特別養子縁組について思うことなどを聞きます(後編はこちら:「生まれたくなかった」「親ガチャ2回失敗するって、ない」…実の親を知らない40代女性が今も問い続ける、生まれてきた意味)。


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