これは肺の一部が収縮したままにならないよう、ふくらみを保ってガス交換を安定させるために、体が自動的に行っていることです。特に、緊張や不安、怒りや悲しみなどの感情が高ぶったときやほっとしたときに、思わずため息が出てしまう経験があると思いますが、ため息は感情の変化の合図でもあるのです。
この研究で行われた"ため息"は、「サイクリック・サイイング」と呼ばれる呼吸法で、鼻から1度息を吸い、さらに"短く"息を吸って、口から「ふーーーっ」と長く吐き切るというもの。
緊張していて浅い呼吸が続くと、呼吸の回数や心拍数が増え、落ち着きにくくなることがあります。一方、長く息を吐くと、息を吸うときよりも心拍数が下がりやすく、副交感神経に関わる迷走神経の経路を介して、心身が落ち着く可能性があります。
そのため、呼吸をゆっくりにし、交感神経優位の「緊張モード」から「リラックスモード」へ切り替える助けになると考えられています。
「サイクリック・サイイング」は、2回に分けて息を吸って肺をしっかりふくらませ、長く吐く呼吸法です。研究では1カ月続けることで、安静時の呼吸数が減り、ポジティブな感情も高まりました。
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心理的な抑制がやわらぐ「ののしる言葉」
人に向けずに、自分で選んだ「ののしる言葉」を繰り返すことで、心理的な抑制や躊躇が弱まり、個人がもつ本来の力を発揮しやすくなる可能性が示されました。
18~65歳の参加者88名と94名が、それぞれ椅子を使ったプッシュアップを行いながら、2秒ごとに自分で選んだののしる言葉、もしくは中立的な言葉を普通の声量で繰り返すよう求められました。
いずれの実験でも、中立的な言葉を言うときより、ののしる言葉を繰り返すことで、椅子を使ったプッシュアップを続ける時間が約10%延びました。


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