有料会員登録
政治・経済・投資 #ホットイシュー

「かわいすぎる台湾チア」に異変?日本型応援から韓国型エンタメへ、球場を席巻する韓国人チアと若者文化の「韓流化」

11分で読める
2026年3月、WBC(World Baseball Classic)で台湾プロ野球のチアが応援している(写真:Toru Hanai/特派員/Getty Images)
2/5 PAGES
3/5 PAGES

この変化は、観客動員や興行面にも表れた。13年にはLamigoの主催試合の興行収入が4球団中(現在は6球団)トップとなり、その後も電子音楽や舞台演出、LamiGirlsを組み合わせた応援は、球場そのものを一つのエンターテインメント空間へと変え続けた。

その後、こうしたスタイルはLamigoだけにとどまらず、台湾プロ野球の各球団にも広がっていった。現在では、応援団長、DJ、チアリーダー、そしてファンが一体となって選手に声援を送るスタイルが、台湾プロ野球を象徴する文化の一つとなっている。

チアが「脇役」から球団の「象徴」に

そして、この変化はチアリーダーの存在そのものにも大きな影響を与えた。チアリーダーは単なる「応援を盛り上げる脇役」から、球団を象徴する存在、さらにはファンを球場へ呼び込む集客力を持った存在へと、その役割を広げていったのである。

台湾のチアリーダーが現在、アイドルやインフルエンサーに近い存在としても活動するようになった背景には、こうした球場演出の変化と、球団による積極的な「スター化」の戦略があったと言えるだろう。

かつてRakuten Girlsなど台湾の球団のチアは、日本の東北楽天ゴールデンイーグルスとの連携や、日本のプロ野球との交流イベントなどを通じて、日本市場との親和性を意識した活動を展開していた。しかし、コロナ禍を挟んで、その方向性にも変化が見られるようになる。

その転機の一つとなったのが、24年にRakuten Girlsの「私接商演問題」、いわばヤミ営業の発覚だ。楽天モンキーズの前マネージャーらが、球団を通さずにメンバーを商業イベントに派遣し、そこから不法な利益を得ていたとして、桃園地方検察署が関係者を起訴した。検察によると、不法所得は約1190万台湾ドル(約5800万円)に上ったとされる。

この事件は、チアリーダーの商業活動をめぐるマネジメントの不透明さを浮き彫りにし、台湾プロ野球界に波紋を広げた。これまで球場を中心に活動してきたチアリーダーが、球団の管理の及ばない商業活動にも関わるようになっていたことから、チアリーダーの活動を支えるマネジメントの透明性やプロフェッショナル化について考える契機にもなったと考えられる。

そして、この時期を境に、台湾のチアリーダーをめぐる環境では韓国人チアリーダーの存在感が急速に高まっていく。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数