1つ目は「事業面の移行」だ。
創業期の企業はいかにしてアイデアを製品に変えるかという試練に直面する。早期成長期の企業は製品化の段階から有効なビジネスモデルを構築する段階へと移行しようとする。
高成長期の企業は小企業を大企業へと拡大するという課題に挑む。
成熟成長期の企業はずっと大規模に高成長を保とうとする。
成熟安定期の企業は競合他社や破壊的企業に足をすくわれないための策を講じる。
そして、衰退期の企業は市場の縮小に伴う問題と向き合うことになる。
財務面の移行における試練とは
2つ目は「財務面の移行」だ。
創業期の企業は必ずといっていいほど、先行きの不透明なアイデアに賭ける覚悟を持った外部のベンチャーキャピタリストやリスクキャピタル〔事業リスクを負担する資本〕の提供者から資金を調達する必要がある。
早期成長期の企業は、未完成のビジネスモデルや成長に向けた投資の影響で、キャッシュフローはマイナスとなるため、資本の必要性がいっそう高まり、新たなベンチャーキャピタル資金の調達が必要になるだろう。
高成長期の企業の場合、ベンチャーキャピタリストが出口戦略を練り、公開市場の投資家たちが参入してくるため、少なくとも大成功した企業にとっては、上場の選択肢が見えてくる。
成熟成長期の企業は、事業の成功により内部資金を活用できるようになり、ときには債券や株式などの形で公開市場から資金調達することも可能になる。
成熟安定期の企業は、高い利益と安定した成長が相まって大幅なプラスのキャッシュフローが生まれ、資金の借入(負債)や所有者への現金還元(配当、自社株買い)を検討できるようになる。
そして、衰退期の企業では、企業の縮小に伴い、負債を削減し(既存の負債の返済)、株主資本を縮小すること(清算配当)が財務面でのおもな課題となる。
3つ目は「ガバナンス面の移行」だ。


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