コンサルは、転職に強い。だからこそ、転職が終わらない。次の転職先も通過点に過ぎない。多くの場合、転職した先の会社もまた一生の仕事にはならない。終わりの見えない転職の連鎖は「しんどい」。
――だからこそコンサルタントは、「どこに転職するか」ではなく「どこで転職を終えるか」を考えないといけない。
本稿では、そのしんどさの構造を解き明かしたい。
組織に依存or自分の価値を高め続ける→どちらの働き方もしんどい
終身雇用が終わりを告げ、転職が当たり前の時代になって久しい。そんな時代にひとつの疑問が浮かぶ。
「終身雇用」を捨てた自分は、人生で何回転職をするのだろうか。仮に65歳まで働くとして、最後はどこでどんな仕事をしているのだろうか。そもそも、転職できているのか。65歳の自分は雇ってもらえているのか。それまでに一体、何回転職しないといけないのか。
拙著『コンサルたちの憂鬱 転職無限ループ脱出マニュアル』では、こうした問いに向き合い、組織依存とプロフェッショナルという2つの働き方の「しんどさ」の違いを整理した上で、自分なりの「終の住処」をどう見極め、そこにどう腰を据えるかを解説した。
世の中には大きく分けて2つの働き方がある。
1つは特定の組織に依存する働き方、もう1つはプロフェッショナルな働き方だ。コンサルタントは、コンサル会社に属していたとしても後者である。
組織依存の働き方は、いわゆるJTC(Japanese Traditional Company)に代表される。終身雇用、年功序列、そうした仕組みだ。会社に守られる代わりに極端に会社に支配される。安定はするが、「個人」はないがしろにされがちである。
会社都合を押し付けられた結果、自分の「職業人生」が捻じ曲げられることがある。組織に最適化させられるあまり、人材市場に最適化できなくなってしまったりする。結果として、人材市場からの評価は低くなり、中高年になって転職しようとすると、極端に年収が下がって驚くことがある。


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