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教科書にも載った「スポーツの美しい瞬間」の裏で…東京五輪出場の15歳スケートボード選手が過ごした"空白の4年間"と今

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スケートボード 岡本碧優
スケートボーダーの岡本碧優さんが語った空白の4年間(写真:筆者撮影)
  • 山田 智子 フリーライター・カメラマン
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愛知県高浜市出身の岡本は、どんなことにも興味を持つ天真爛漫な女の子だった。

テニス、水泳、ピアノ、書道、チアダンス、英語……。「これもやりたい、あれもやってみたいって感じで、全部楽しくて。小学生の頃は毎日習い事で忙しくしていました。特にプールが大好きで、水泳は続けたかったんですけど、スケボーを本格的に始めるために泣く泣くやめるしかありませんでした」。

スピードが出るのがおもしろい

スケートボードに出会ったのは8歳のとき。当時流行っていた、体をくねくねとひねりながら進むキャスターボードをスケートボードと呼んで、4歳年上の兄と遊んでいた。それを見た父が「それはスケートボードじゃないぞ。本物はこれだ」と、景品でもらってたまたま家にあったスケートボードを引っ張り出してきた。

「乗ってみると、スピードが出るのがおもしろかった。小さい頃からジェットコースターなどスリルを味わえるものが好きだったので、スピードが出るところも高いところまで行けることも楽しかったですね」

家の近所で遊ぶだけでは飽き足らず、週末のたびに家族で近県のスケートボードパークへ通った。ランプと呼ばれる楕円を半分に切ったようなセクションで、パンピング(地面を蹴らずに膝を使って加速すること)を飽きることなく繰り返した。

「すごい集中力でしたね。朝9時に行って、夜まで。1日中ほぼ休みなく滑っていました。『少し休憩したほうがいいんじゃない』と言っても、『順番を待っている間に休めてるから大丈夫』とまったく聞きませんでした」と、父・直樹さんは苦笑いを浮かべながら当時を回想する。

「すごく楽しくて、休むのがもったいなかったんです。夢中になって滑っていましたね」と岡本の声が躍る。

スケートボードを始めた頃の岡本(写真:岡本さん提供)
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