40年前にバーミヤン1号店が建った場所で、今は石壁調の外装と半個室風の客席が、かつてとは別の過ごし方を提示している。業態変更を通じて、空間設計まで大きく変貌したのだ。
では、実際の食事体験はどうだったのか。
満席の店で感じた、印象の強さと物足りなさ
注文したのは、マルゲリータ&4種チーズのクアトロフォルマッジピッツァ、低温熟成ローストビーフ&厚切りポークグリル、A SETに550円を追加した擦りたてフレッシュバジルのジェノベーゼ、デザート3品。成人2人と考えると、そこまで多い注文量ではないだろう。
気になる値段だが、ドリンクバーを含め、2人で合計税込7531円。1人あたり約3800円となった。
安い店ではない。だが、休日ランチの鶴川店は混んでいた。正午前には満席となり、ウェイティングは3組。駐車場も満車だった。客層はファミリーが多く、子連れは全体の3分の1ほど。女性グループやシニアも見られたが、一人客は見かけなかった。誕生日祝いをしている家族もおり、特別な場所として使われていることもわかった。
少なくともこの日の店内を見る限り、ペルティカが選ばれていた理由は、料理そのものよりも「空間としての魅力」にあるように見えた。4人がけのテーブルは、料理4品とドリンク、小皿を置いても余裕がある。BGMは控えめで、話し声やキッチンの食器音、デザートカウンターでのやりとりが聞こえる。賑やかではあるが、テーブルでの会話はしやすい。
一方で、食事には課題も見えた。看板メニューのジェノベーゼは、客自身がバジルをすり鉢で擦って仕上げるパスタだ。だが実際に擦ってみると、バジルの香りの変化はそれほど感じられなかった。50回ほどすってもバジルの葉の形はかなり残る。演出はあるが、強い再訪理由になるとまでは言い切れない印象だった。
ピッツァとローストビーフ&ポークグリルも、専門店というよりファミリーレストランの延長線上の味だった。1品をメインに据えると物足りないが、2人でセットを頼み、肉料理を追加してシェアする使い方ならちょうどよい。


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