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「21時以降に行くとハイボールが"ゼロ円"に」 大胆施策で酔客が殺到する「ジンギスカン大衆酒場」の儲けのカラクリ

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「大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん」横浜店
「大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん」横浜店(写真:筆者撮影)
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「中途半端な施策をやっても面白くないじゃないですか。せっかくなら、お客様に『お得だ』と一目で伝わるようなことをやろうと。席が埋まれば、我々にとってもウィンウィンですから」

ただしハイボールを無料で飲むには、食べ放題(一人前税込5280円)か、肩ロースともも肉の盛り合わせ「ラムちゃんセット」(一人前税込1078円)の注文が条件だ。「厳密には無料じゃないじゃん」とツッコむ人もいそうだが、とはいえ1078円から利用可能なのだから、コスパは抜群である。

なぜジンギスカンの注文を必須の条件にしたのか聞くと、河島さんはこう強調した。

「あくまでラムちゃんの軸足は、卓上ハイボールタワーではなく、ジンギスカンです。味にはすごく自信があるからこそ、まずは食べてほしい。そして、『また来たい』と思っていただきたいんです」

0円は“販促費” アプリで再来店を後押し

0円で飲むにはもう一つ条件がある。公式アプリへの会員登録だ。入会金は200円。来店時に登録すれば、その日から飲み放題を利用できる。

アプリの登録を条件にしているのは、0円をきっかけに来店した客とその後も接点を持つためだ。アプリには、誕生月の20%オフクーポンや、5回来店ごとに食べ放題が無料になる制度など、再来店を後押しする特典が多数用意されている。

来店後、筆者のアプリにも飲み放題延長無料のクーポンが届いた。メインの時間帯はもちろん、21時以降でも利用できる(写真:筆者撮影)

このような特典の設計には、同社が展開する居酒屋「屋台屋 博多劇場」で培ってきたノウハウが活きている。博多劇場では以前から、アプリの会員を対象に「お通し代一生無料」などのサービスを展開してきた。そこで得た顧客の反応や成功事例をラムちゃんの会員施策にも反映している。

ジンギスカンへの絶対的な自信と、アプリを通じた継続的な接点。この2つを組み合わせることで、0円をきっかけに訪れた客を一度きりの来店で終わらせないようにしているのだ。

ただし、0円をアプリ会員限定にしているのは、新規の客を囲い込むためだけではないと河島さんは補足する。リピーターにも「会員だからこそお得に飲める」という特別感を持ってもらいたいからだという。

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