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じわじわと細胞や組織にダメージを与える「慢性炎症」
切り傷、やけど、風邪。
原因がはっきりしていて、数日から数週間で治まる炎症が「急性炎症」です。
敵が排除されれば自然と鎮火し、体は元の状態に戻ります。まさに、ピンチの時に現れて敵を倒し、平和が戻れば去っていく「短期決戦のヒーロー」です。
一方、「慢性炎症」はまったく異なる厄介な性質を持っています。体の中で弱い炎症が静かに、長期間にわたってくすぶり続ける状態であり、急性炎症のような派手なサイン――高熱や激しい痛み――はほとんど現れません。
そのため、多くの場合、私たちはその存在に気づくことすらありません。
ところが、この「静かな火事」は、自覚のないまま、じわじわと体に負担をかけていきます。
壁の中で起きた小さなボヤが、気づいた時には家全体に広がっているように、慢性炎症は時間をかけて着実に細胞や組織にダメージを与え、さまざまな病気の温床となります。


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