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「心筋梗塞」「脳卒中」にもつながる"自覚症状のない黒幕"とは? 日常で「慢性炎症」を生む"4つの火種"を医師が解説

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慢性炎症
体内で長期にわたり慢性炎症が起きると、体のあらゆる場所に影響を及ぼします(写真:trickster*/PIXTA)
  • 前島 圭佑 リウマチ専門医、医学博士
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▶朝食の時間はない。通勤途中のコンビニで菓子パンと甘いカフェラテを手に取る。

忙しい朝には、よくある光景です。

けれど体の中では、血管や腸にじわじわと負担がかかりはじめます。

余分な糖は、タンパク質と結びついて「コゲ」のような物質を生みます。これが糖化です。また、質の悪油は、細胞に「サビ」のようなダメージを与えます。これが酸化です。

コゲとサビが増えると、免疫細胞はそれを「異常事態」と受け取り、炎症という小さな火を起こしやすくなります。

さらに、糖の多い食生活や加工食品に偏った食事は、腸内細菌のバランスを乱す一因になります。腸の壁を守るバリアが弱まると、本来は血液中に入りにくいはずの物質が体内に入り込み、全身のボヤにつながることがあります。

体内イメージでいえば、菓子パンや甘い飲み物は、血管の内側に小さなコゲをつけ、細胞にサビを増やし、腸のバリアに細かなひびを入れていくようなものです。

もちろん、これは「菓子パンも甘いカフェラテも絶対に食べてはいけない」という話ではありません。一度の食事で体が決まるわけではありません。

ただ、体の中で起きていることが見えてくると、次の一口、次の一食の選び方が少しずつ変わっていきます。

内臓脂肪は炎症を促す物質を出すことも

▶オフィスに着くと、一日中デスクに張りつく。気づけば昼休みも座ったまま。

移動はエレベーター、帰宅後はソファでスマートフォン。

現代人にとって、座りっぱなしは特別なことではなく、むしろ日常です。

けれど、体の中では大きな変化が起きています。

私たちの筋肉は、ただ体を動かすための部品ではありません。筋肉は動くたびに、「マイオカイン」と呼ばれる、ボヤを鎮める天然の抗炎症薬を放出しています。

ところが、座りっぱなしの生活が続くと、この抗炎症薬の供給がほとんど止まってしまいます。使われない筋肉は痩せ細り、代わりに内臓脂肪が増えていきます。

内臓脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、炎症を促す物質を出すことがあります。

体内イメージでいえば、運動不足は、体の中の消火装置を止めたまま、火種を増やしているような状態です。反対に、少し歩く、階段を使う、軽く筋肉を動かす。

それだけでも、消火装置は再び動き始めます。

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