僕は、「悩む」という行動そのものが、学力を伸ばすうえで非常に重要だと考えています。
頭をよくするというのは、正解をたくさん覚えることだけではありません。答えがわからない状態で、自分の持っている知識を組み替え、仮説を作り、試してみる。うまくいかなければ一度戻り、別の道を探す。その「探索ルート」を増やしていくことです。
数学の問題を15分考えて、結局解けなかったとします。それでも、
「この公式では途中から進めなくなった」
「この条件の使い方がわからなかった」
「場合分けが必要だとは気づけなかった」
というところまで整理できていれば、その15分は無駄ではありません。そのあとで解説を読めば、自分に足りなかった発想がはっきりするからです。
悩むとは「自分の知識を総動員する」こと
一方で、問題を見てすぐに解説を開いてしまうと、この「自分の考えと正解を比較する時間」がなくなります。解説を読んだ瞬間には理解した気になりますが、少し形を変えた問題が出ると、また解けなくなってしまうのです。
「悩む」とは、何もせずに固まっていることではありません。自分の知識を総動員し、正解までの道を探すことです。
東大生の37%が選んでいた「15分以上粘る」という行動は、単なる精神論ではなく、自分の中に試行錯誤のデータを蓄積する時間だったのだと思います。


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