そもそも、部下のパフォーマンスが上がらず、チームの目標が達成できないかもしれないのは、チームを率いるマネージャーの責任。マネージャーは自らオーナーシップを発揮し、何とかしようとアクションしなければいけません。
それさえできていない状況であるにもかかわらず、部下に「なぜできないのか?」「自分で何とかしろ」などと言うのは、あり得ない話です。
アマゾンでは、プロジェクトの結果と個人の能力や性格とを切り離して考えます。「なぜうまくいかなかったのか?」と失敗の理由をネチネチ聞かれることはありません。「起きてしまったことはしかたない。どうやったらリカバーできるのかに注力しなさい」という考え方だからです。
ただし、「失敗した理由をロジカルに分析しなさい」とは言われます。失敗した理由がわかっていなければ、解決法がわからず、対策を打てないからです。と同時に、成功した場合も「ロジカルに分析して報告しなさい」と言われます。
重視されるのは、失敗を繰り返さない「再現性」
日本の企業では、失敗した場合の理由を聞かれることはあっても、成功した場合にはあまり聞かれないのではないでしょうか?
アマゾンでは、次も同じようにうまくいく方法、次に同じ失敗を繰り返さない方法、つまり「再現性」を重視しているので、成功した場合も当然分析が必要なのです。
とはいえ、相手から「うまくいかない原因をロジカルに分析して報告してほしい」と言われても、その原因がわからず、袋小路に入ってしまうことはあります。
私も、アメリカのSVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)への報告ミーティングの際に、何度かそういう気持ちを味わいました。
ただ、そんなときに救われたのは、SVPが「なぜできないんだ?」とは決して言わず、「どうしたら助けられる?」と聞いてくれたことです。


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