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子どもの頃「怖い話」に夢中になったことがある人は、きっと少なくないはずだ。筆者が小学生時代を過ごした1990年代後半〜2000年代始め、テレビでは『奇跡体験!アンビリバボー』などがよく心霊特集を組んでいた。映画『学校の怪談』シリーズが一世を風靡したのもこの頃だ。
今、映画や小説ではホラーブームが訪れているという。実際、『近畿地方のある場所について』で知られる作家・背筋氏が『情熱大陸』(TBS系)に出演したり、ホラー関連のイベントが行われるなど、確かに勢いを感じさせる。
もっとも、ホラーがはやっているのは日本だけではない。少し国外に目を向けてみると、昨今ホラー映画や妖怪ブームに沸く面白い場所がある。台湾だ。
「あの世」から戻ってきた死者の霊を迎える「鬼月」
日本に「お盆」があるように、台湾では旧暦の7月、今年なら8月13日からの1カ月間を「鬼月」(グェイユェ)と呼び「あの世」から戻ってきた死者の霊を迎え、祈りを捧げる。鬼は日本人が想像する「オニ」ではなく、亡霊のイメージに近い。
台湾では鬼月に心霊話がメディアをにぎわすほか、ホラー映画も多く公開される。昨今は動画配信サービスで日本で見られる作品も増え、「台湾史上最も怖い」といった触れ込みで配信された映画『呪詛』(Netflix、22年7月)などは記憶に新しい。
台湾ではどんな怪談が語られているのか。日本の怪談との違いは? まだまだ残る暑気を払うため、台湾の人々が語る「怖い話」を紹介してみたい。


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