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「赤い封筒を拾って死者と結婚」「死者の霊をあの世から迎える一カ月も」⋯日本以上にホラーが流行?台湾の怪談事情が凄い

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鬼月 普渡
鬼月の期間、台湾では「あの世」から戻った無縁仏を食べ物などでもてなす「普渡」の儀式が各地で行われる。写真は2025年のもの(写真:陳珏勲さん提供)
  • 濱川 太一 フリーランス記者・編集者
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「もう一つ、別の部隊の隊列と路上ですれ違うときは、脇に寄って背を向け、隊列が通り過ぎるのを待たなければいけない決まりがありました。通り過ぎる隊列を横切ったり、背を向けずに見ていると叱られます」

賴さんの話とよく似た内容の投稿が、ネット掲示板から複数見つかった。台湾の元軍人向け掲示板「後備軍友俱樂部」(予備役軍人友の会)には、軍隊時代に見聞きしたという怪談が投稿されている。

ある投稿者は80年代に軍務に就いていたときの話として、ある兵士が転倒した際、運搬中だった連隊の旗と旗台を地面に倒してしまい、その後、死傷者が出る交通事故が起きたというエピソードを投稿している。

「士官長から聞いた話では、連隊の旗にはその部隊で戦死・殉職した軍人の魂が宿っている。もし理由もなく連隊の旗が倒れた場合、連隊長は必ず全員を率いて線香を焚いてお参りをしなければならない。そうしないと必ず何か悪いことが起きる」

また、隊列を横切ると不運に見舞われると証言する投稿もあった。

台湾の図書室に出る日本兵の幽霊

『現代台湾鬼譚 海を渡った「学校の怪談」』(伊藤龍平・謝佳静著、青弓社 2012年)には、日本から台湾に広まった怪談や、台湾独自の怪奇譚が紹介されている。

「口裂け女」や「トイレの花子さん」などは日本のマンガやアニメ、映画などを通じて台湾に伝わったという。筆者の友人で、現在、大阪で日本語教師をしている台中市出身の女性(89年生まれ)は、台湾でテレビ放送していたアニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』を見て日本の怪談を知ったと話してくれた。

日本の「学校の怪談」といえば、音楽室や理科室、体育館、トイレなどが主な舞台となるが、台湾はどうか。本書によれば、台湾では「バスケットボール場」で多くの怪談が生まれるという。バスケットボールが国民的スポーツとして人気を博す、台湾らしいエピソードと言える。

台湾は半世紀にわたる日本の植民地統治を経験し、日本の敗戦後、45年から中華民国の統治下に移り、現在に至る。本書で紹介されている小学6年の児童が学校の図書室で勉強していたときに体験したという怪談からは、台湾の歴史が垣間見える。

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