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ビジネス #CISOの履歴書 「最高情報セキュリティ責任者」というキャリア

「ゴジラ」「国宝」「呪術廻戦」大ヒット連発の裏で《東宝》はサイバーリスクから「コンテンツ」や「顧客情報」をどう守るのか?

10分で読める
ゴジラとシャンテ別館
エンタメ業界特有のセキュリティ脅威とは?(写真:東宝)

INDEX

「CISO(Chief Information Security Officer)=“最高情報セキュリティ責任者”」とは、企業や組織の情報セキュリティ戦略を統括する極めて重要な存在だ。日々サイバー攻撃や情報漏洩の脅威に晒される中で、どのように情報資産を守り抜いているのか。
多種多様な業界のCISOに、独自の事情を踏まえた課題と工夫を尋ねる本連載。組織の数だけセキュリティの難しさがある――。同じ「資産を守る者」として、きっとためになる発見があるはずだ。

映画『ゴジラ』シリーズ、『国宝』、人気アニメ『呪術廻戦』『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』など、大ヒット作を次々と繰り出す東宝。一方、いまやコンテンツはほぼすべてがデジタルデータとなり、サイバーセキュリティ対策が極めて重要となっている。同社で2026年1月に発足した社長直下「IT推進本部」の本部長に就任したのが、ベネッセや資生堂でIT部門の責任者を歴任した高野篤典氏である。同年5月末には上席執行役員CIO&CISOに就任。東宝初のITセキュリティの専任役員となった高野氏に、キャリアやセキュリティ戦略を聞いた。

東宝:1932年設立。映画、IP・アニメ、演劇、不動産の4つの事業を柱に据える。映画作品の企画・製作から配給、「TOHOシネマズ」による興行、IPの権利活用までを一貫して手がける。

「情報漏洩」事故直後の鉄火場に飛び込む

――まず、東宝のCISOになるまでのキャリアについて教えてください。

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大卒後、最初は外資系の日本法人でキャリアをスタートしました。ITに関わっているうちに、ITとセキュリティは表裏一体の関係であることが見えてきました。まだ1990年代でしたが、当時からITをやりながらセキュリティに関わる機会は増えていきました。

本格的にセキュリティへ携わったのは、デルのIT部門にいた頃です。ISMSというグローバル認証を取得したほか、災害だけでなくサイバー攻撃も織り込んだBCPを作りました。

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