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“素通り商店街”だって悪口を言われる
西武池袋線の「秋津駅(東京都東村山市秋津町5-7-8)」とJR武蔵野線の「新秋津駅(東村山市秋津町5)」は、乗換駅として案内されている。だが両駅は隣接していない。改札を出て商店街を歩かなければ、もう一方の駅にはたどり着けない。雨の日も、真夏も、乗客は駅の外を歩く。ところが2030年代前半には、両駅を直結する新たな乗換通路が整備される見通しだ。不便がなくなるとき、その不便によって人通りを得てきた商店街は、どう変わるのだろうか。
池袋から西武池袋線で20分ほど、秋津駅に到着した。ここからJR東日本の新秋津駅に向かう。2つの駅は直線距離で300メートルほどしか離れていない。秋津駅の南口を出ると、そこから秋津商店会が始まる。これをたどっていけば自然とJRの新秋津駅にたどり着く。
途中には飲食店、総菜店、ドラッグストア、コンビニエンスストア、不動産店などが並ぶ。何度か角を折れながら商店街を抜けるので、歩く距離は400メートルほどだ。ホームからホームまでを考えると600メートルほどになるだろう。徒歩で約8分の行程だ。東村山市は、この乗換ルートについて「商店街そのものが駅構内のように機能する珍しい構造」と紹介している。
地元の人たちに話を聞くと、「秋津駅の1日の平均乗降客は7万〜8万人で、新秋津駅と秋津駅の乗り換えはだいたい5万人くらいだといわれている」とのこと。ただ、そのほとんどが素通りなのだとか。「だから秋津商店会は“素通り商店街”だって悪口を言われる」と苦笑いする人もいた。
5万人といえば、ほぼ東京ドーム1杯分だ。それだけの人が行き来する。たしかに平日の昼間でも、この商店街の人通りはすさまじい。朝夕のラッシュ時にもなれば、まるで原宿か渋谷にテレポートしたみたいな光景だ。


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