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ライフ #首都圏、住むとちょっといい街

埼玉クオリティの家賃で東京の支援は総取り…"パラレルワールド伝説"が囁かれる境界駅の「素通り商店街」に迫る存続危機

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秋津商店会
東京都東村山市にある秋津商店会(写真:筆者撮影)
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「インターネットなどでは、秋津に連絡通路ができないのは商店会が頑強に反対しているからだといった流言が出回っていますが、決してそういうわけではないんですよ。たしかに四半世紀前は反対する人もいたようですけどね」

そう言って、武藤さんは仕方なさそうに笑った。

ただ、鉄道会社としては“かつてのように反対されては困る”という意識が強かったのだろう。それが、正式リリースの1週間前にたった1時間の住民説明会という対応に表れているように思えてならない。

商店街を歩く人は確実に減る

前出の三和エステート、奥村さんは連絡通路について次のように語る。

「連絡通路ができれば商店街を歩く人は確実に減ります。だから“目的来店”が望めない店舗にとっては打撃でしょうね。うちみたいな不動産屋は、秋津に住まいを探しに来た人が利用する店だから、連絡通路ができても支障はないのですが、“わざわざ行く理由”のない店は、今後は戦略を練り直さないといけないでしょうね」(奥村さん)

秋津には、常連がわざわざ通ってくる店がいくつかある。「絶対に外せない」と奥村さんが太鼓判を押すのが、創業29年の「やきとり専門店 野島(東村山市秋津町5-8-1)」だ。

「やきとり専門店 野島」の外観(写真:筆者撮影)
店主の横山さん(写真:筆者撮影)

秋津商店会に面した正面の間口は2間ほどだが、店はウナギの寝床のように後ろに延びている。正面には焼台が据えられていて、店主の横山晶彦さんが心地よいリズムで焼串を操っている。午後1時に店が開くと、平日でもすぐにカウンターが埋まる。奥のテーブルを好む客もいる。

私は開店とほぼ同時に店に入ったが、出入り口から延びるカウンターのうち、焼台に一番近い場所は常連の“トラちゃん”が陣取っていた。私はトラちゃんの隣に立って烏龍茶とレバー、もつ、はつ、たんなどを続けて注文した。串ものはどれも130円で、うれしい。これでも1年ほど前に値上げをしたのだそうだ。

トラちゃんが見慣れない私に「なになに、パラレルワールドの入り口でも探しにきたの?」と話しかけてくれる。「パラレルワールドについても知りたいけど、それより新しくできる連絡通路の影響について取材しているんですよ」と、来店の目的を明かした。

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