有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #現場に直撃!会社を動かすキーパーソン

ラピダス・GXに沸く北海道…孤独なUターンから札幌のランドマークで新拠点切り開く、デロイト現地リーダーの「触媒論」 

8分で読める 有料会員限定
自治体関連イベントを取り仕切る小田氏(左)(写真:デロイト トーマツ グループ)

INDEX

会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。 

札幌・大通り地区のランドマークとして知られた、4丁目プラザ。その跡地に開業した再開発複合ビル、札幌4丁目プレイスの最上階13階で2026年1月から本格的に業務を始めたのが、デロイト トーマツ グループの新オフィス「Sapporo Social Innovation Hub(通称:SSIH)」だ。

SSIHには監査法人やコンサルティングの合同会社、税理士法人などグループの各法人が入居し、現在は約120名の社員が在籍する。もともとは市内の別の場所に拠点があったが、SSIHの開設に合わせて移転・拡充した。

札幌・大通り地区の新オフィスにはスタートアップや自治体関係者が集う。北海道におけるデロイトは、1968年に札幌第一会計事務所を開設して以来、約60年にわたり地元の監査・税務を支えてきた歴史がある(写真:デロイト トーマツ グループ)

同拠点ではコンサルティング部門が中心となり、政府の巨額支援が行われているラピダスに関連する北海道半導体ビジネス推進室を新設。札幌市がGX金融・資産運用特区に認定されたことを受け、GX産業の促進やそれを支える国内外からの投資の呼び込みなどについても、助言や実行支援を行う。交流拠点としてスタートアップや企業経営者、自治体の関係者が集うセミナーやマッチングイベントも開催し、現在約150の企業・団体などが加盟している。

事実上1人で自治体や地元企業向けの開拓を開始

そんなSSIHで現地の運営リーダーを担っているのが、合同会社デロイト トーマツのシニアマネジャー、小田剛氏(46)だ。自身が北海道札幌市出身で、大学院修了後に東京へ上京。3人目の子どもが生まれるといった家族の事情も考慮し、社会人10年の区切りで札幌へUターンすることを決め、監査法人のトーマツ札幌事務所に入社した。

おだ・たけし 北海道札幌市出身。北海道大学大学院工学研究科修了後、東京のコンサルティングファームで10年間勤務。2016年に札幌へUターンし、デロイト トーマツ グループの北海道オフィスに入社。現在は合同会社デロイト トーマツのシニアマネジャーとして、自治体の政策立案や半導体・GXなどの新産業創出、官民連携のまちづくりに従事する傍ら、同社の共創拠点である「SSIH(Sapporo Social Innovation Hub)」の現場責任者を務める(写真:編集部撮影)

当時デロイトグループの札幌拠点には、アドバイザリーと呼ばれるコンサルティング専門の部隊がなく、サービス機能は監査法人と税理士法人のみだった。そこで小田氏は事実上1人で自治体や地元企業向けの開拓をスタートさせ、初年度のコンペでニセコ町、小樽市、函館市の地方創生・観光戦略などの案件を勝ち取ったという。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数