MCTQでは、平日と休日の起床時刻、就寝時刻、睡眠時間といった、ごく身近な質問に答えるだけで、自分の体内時計の傾向を推定します。特徴的なのは、「休日だけの生活」ではなく、平日にどれだけ無理をしているか、つまり「社会的な制約によるズレ」も考慮してくれる点です。
平日は早起きしなければならないけれど、休日は昼まで寝てしまう。そんな人ほど、実は本来のクロノタイプは「夜型」である可能性が高いのです。
MCTQによる分類では、クロノタイプは次の5段階で示されます。
朝型/やや朝型/中間型/やや夜型/夜型。白黒はっきり分かれるわけではなく、グラデーションのように連続していると考えると分かりやすいでしょう。
インターネットで「クロノタイプ、診断」などで検索すると、MCTQをもとにした無料のチェックツールが出てくることでしょう。遊び感覚で試してみるだけでも、「ああ、だから朝がつらかったのか」と腑に落ちるかもしれません。
自分のクロノタイプを知ると、これまで当たり前だと思っていた「つらさ」の正体が見えてきます。
夜型の人が、朝一番から集中力を必要とする作業をしても、効率が出にくいのは当然です。そんな場合は、頭を使う仕事や創造的な作業を、午後から夕方に回すだけで、驚くほど調子が良くなることがあります。
逆に、朝型の人は、夜遅くまで無理に頑張るよりも、朝の時間を活用したほうが力を発揮しやすいタイプです。
睡眠についても同じことが言えます。
夜型の人が「早く寝なきゃ」と布団に入っても、なかなか眠れず、かえってストレスがたまることがあります。一方、朝型の人は夜更かしに弱く、少し無理をしただけで翌日に響きます。これらは努力不足でも性格でもなく、体のリズムの違いなのです。
「早起きは三文の徳」は、全員に当てはまらない
「早起きは三文の徳」という言葉がありますが、これはすべての人に当てはまる真理ではありません。時間生物学的に大切なのは、「理想の生活」に自分を無理に合わせることではなく、自分のクロノタイプを理解したうえで、どう折り合いをつけるかです。


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